帰りの飛行機の中でも浮かない顔をしていると、同僚が「そんなに彼女の事心配なら一緒に連れて行けば？」と冗談を言うので、そうじゃなくて、今回の出張だって出世コースだし、本音はあまり出世とかしたいと思っていないと言うと笑われた。二人で帰社して報告書をまとめるとお疲れ様の飲み会に行った。その飲み会では二人は先輩達に羨ましがられたり、女性社員からはチヤホヤされ、同僚は喜んでいたが私は苦笑いの連続だった。終わってから家へ向かうと電話の電源を入れるのを忘れていたので電源を入れるとたくさんのメールが受信されていて、ほとんどはサトちゃんからのだった。疲れていたので帰ってから確認しようと思い、家に着いて部屋の明かりをつけるとそれと同時に電話がなった。