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15章:「オレの名は、」 ハッカー・ヘイト。
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15章:「オレの名は、」 ハッカー・ヘイト。
現在、9時7分…。
リュウとの待ち合わせは11時。
刻一刻と藤江との再会が近付く…。
まだ時間があるため、真鍋は食事をとる事にした。
セントラルロードにあるパスタ屋に入る真鍋。
店員に案内され席に座る。
店内は出勤前のキャバ嬢、同伴の客、ホスト、女の子連れのスカウト、様々な人種でごった返している。
網膜剥離により、視力の低下した真鍋は聴力に頼るようになっていた。
普段は一般的な聴力だが、集中すれば一般人と比べ、二倍近くも聴力が増す。
視力の低下に伴い、自然と聴覚が発達したのだが、当の本人は気付いていない。
注文したパスタが来るまで真鍋の耳に店内の色んな会話が聞こえる。
キャバ嬢「チョーダリー。今日ノルマの日なんだけどぉ。」
中年「これから行くから待っててね。」
若者「あー、セックスしてー!」
ギャル「それでさぁ、二股バレちゃって!」
チンピラ「アレ、隠しとけよ。」
ホスト「うっ、二日酔いで吐きそう…。」
スカウト「今から体入枠空いてます?」
友達同士で話す者、ケータイで話す者、日常生活には無い会話の内容だ。
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『回収屋』〜光と影〜 ©著者:奈義
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