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13章:「オレの名は、」 盟友藤江。 (1/11)

13章:「オレの名は、」 盟友藤江。

 イズムの事務所に入る二人。


北山「代表、お客さん連れて来ました!」


 部屋には若者が二人おり、一人はパソコンに向かい何やら作業をしている。

 もう一人は、テレビに向かいゲームの最中だ。

 北山に反応し、ゲームをしている手を止め振り向く若者。


 彼こそがイズムの代表『斉藤勇気』だ。


 一見スカウトマンには見えず、黒髪で普通の好青年に見える。

 業界の間では有名で、何事にも冷静沈着に対処し、真鍋も一目置いている男だ。


斉藤「サトル、客連れて来る時は、一本電話入れろよ。」

北山「すいません。でも、もう来ちゃいました。」


 北山の背後から真鍋が顔を出す。


真鍋「久しぶりだな。わかるか?」

斉藤「あーっ!ま、な、べさんっ!」


 さすがの斉藤も、急な来訪者には驚きを隠せない様子だ。

 驚く斉藤につられ、パソコンをしていた若者も立ち上がる。


真鍋「わるい、急に来て。」

斉藤「いえいえ、でもなんでサトルと?サトルとは面識無いですよね?」

真鍋「いや、ちょっとな。」


 北山の顔を見る斉藤。


北山「えぇ、先程六本木で…。」

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『回収屋』〜光と影〜 ©著者:奈義

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