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4章:「オレの名は、」 上京。 (1/2)

4章:「オレの名は、」 上京。

・・・オレは傷害でパクられた。

 ヤった三船達三人のうち、三船と矢野は意識不明の重体。

 今までの悪事もあって一年間、刑務所に入る事に…。

 まだ十代のキンヤはオレと一緒にいただけなので補導で済んだ。



 刑務所に入ってからは、ケーコの事ばかり考えていた。

 オーディションの行方は、面会に来たキンヤから聞いた。

 二位との圧倒的な差をつけて、ケーコはミスヤンマガに選ばれたらしい。

 しかし、CMの方は、まだ見てないみたいだ。

 多分そろそろTVで放送する頃だとは思うが…。


 ケーコとは一日しか会ってないのに何故か、何年も一緒にいたような不思議な感覚がする。

 でも今のオレは犯罪者、ケーコは芸能人としての階段を登り、オレにとっては手の届かない存在となってしまった。


 人を傷つける事の愚かさ。
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『回収屋』〜光と影〜 ©著者:奈義

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