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2章:「オレの名は、」出会い。 (2/11)

 フロアの中で輝くミラーボールよりも美しく、一際輝いているそのコを目掛けて、人混みをかき分け近付き声をかけた。


真鍋「見ない顔だね?」


 地元では恐がられ、危ない存在として有名な真鍋に対して、物怖じせず声を掛けた真鍋を不敵な笑みを浮かべ見つめている。

 それどころか、真鍋が飲んでいる瓶ビールを無言で奪い取りゴクゴクと飲み始めた。

 3口ほどビールを飲み終えると、再び不適な笑みを浮かべ、女はようやく真鍋の質問に答えた。


女「そう。先月までアメリカにいたの。」

真鍋「へぇー、だからだ!名前はなんていうの?」

女「ケーコ、青木恵子っ!」

真鍋「ご丁寧に、フルネームで教えてくれて、ドーモ。」


 真鍋はケーコの手からビールを取り戻し、ゴクゴクと残ったビールを飲み干す。

 真鍋が話そうとすると、ケーコは真鍋に近付き耳元でささやく。


ケーコ「アナタの事はよく知ってるわ。岡山じゃ有名人だもんね。みーんな、アナタの事見てる…ほらぁ。」


 軽く周りを見渡すと、真鍋と目が合った人達は軽く会釈をした。


ケーコ「ねっ。真鍋ケータくん。」


 ケーコに視線を戻す。

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『回収屋』〜光と影〜 ©著者:奈義

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