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10章:メイズの能力が世間に知られだす
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10章:メイズの能力が世間に知られだす
女性はまだ生きている。
だけどかなり弱ってるのがわかる。
警察はラーメン屋の那須の車を捜索していた。
その時に視界がパッと開いた。
那須の顔が見えた、、
たぶんトランクを開けたんだろう。
女性は頭から血が出ている。
那須は焦りからか顔中に汗をかいていた。
だめ!殺しちゃだめ!
私とエルは叫んだ。
「殺しちゃダメ!今ならまだやり直せるから!」
那須が不思議そうに周りを見渡した。
独り言のように「今、誰かなんか言ったよな?殺しちゃダメって」
今までも何度かある。
強い念を送ると私の言葉が犯人に届く事が。
那須は座り込み泣き出した。
「ごめん、本当にごめん」と。
その隙に女性はトランクから飛びだし運転席へ、
那須を置き去りにして逃げた。
その瞬間に私の視界が晴れ
周りが明るくなった。
助かったんだ、、
よかった、本当によかった!
その半面、那須に対する怒りが増してきて、私の顔は怒りで真っ赤になった。
動画ではお面をつけていない時はモザイクが入る。
撮影係のノブは私の赤い顔をみて
「メイズ、、すげー怖い顔してるよ」と戸惑った顔をした。
私は「那須、死ねよ、死んじゃえよ、もうあんたに未来はないよ」と言った。
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私には見える、私には聞こえる。 ©著者:メイズ
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