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1章:手 (1/5)

1章:手

閉じた目を空けると、そこは一面白い何もない空間。

当たり前のように、両手の平を見つめる。

右手に指が5本。

左手にも指が5本。

当たり前だ。

もし左右の指の数が違ったら。

刀鍛冶の親父は、刀を打つ時に指を1本失ったと言っていた。

飛ばした指はどこへ。

何処へ。

親父に問うたら失った物に興味などない。

どうでもいいと言っていた。

確かに。

今の医学では失った指を接合する事などできぬ。

そんな時代のお話し。

喉の乾きを潤すため、井戸の水を汲み上げる。

月明かりしかない空には、満月。

月は不思議な輝きで、こちらを見つめていた。

カタカタと車輪が転がる音がした。

その音の方に目を配ると、大八車を引きながら、越後の十兵衛と言うこの界隈では有名人が走ってきた。

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ボックス ©著者:yorunoyami20

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