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3章:くやしい (1/2)

3章:くやしい

初回での指名は場内指名と言うらしい

指名をもらった恋夜と大翔は愛達の席に着いた



紀子の隣に恋夜が座る…

二人は何やら話をして盛り上がっている様子



愛は何を話しているのがが気になって仕方ない

大翔は愛に何度か話しかけてくるが愛は上の空だ



そんな愛に気がついたのか紀子が話しかけてきた

「やだ愛!大翔くんが淋しがっているよ。緊張しているの?」

緊張なんかぁしていませんケド…

イライラする愛をあおるように紀子は意地悪に話しかけてくる


「私、トイレ」
愛はスッーと立ち上がり、大翔に連れられ席を離れた

トイレから戻ると紀子は少しシラケた顔で愛を睨む


恋夜は心配そうに愛に話しかけてきた
「愛ちゃん、よかったら四人で話そうよ」


なんだか子供扱いをされたようで恥ずかしい…

でも恋夜の配慮が嬉しかった


気持ちを切り替え、改めて四人で自己紹介をし、ゲームなどをしながら盛り上がった


トントン
「恋夜さん宜しくです」

いきなり内勤が近づき恋夜に合図をおくる


恋夜は席を離れ違う卓へ向かった


行き先は綺麗なドレスを着たキャバ嬢らしき席


恋夜はしばらく帰って来ない…


紀子はお会計を先に済まし「ごめん、先に帰る」と言ってコートを手に取った

「ちょっと待って私も帰るよ」


愛の言葉は紀子の耳には入らない

送りを聞いてきた内勤を無視して足早に紀子は帰っていってしまった


取り残された愛…



なんて自分勝手なの

紀ちゃんなんて大嫌い!



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シャンパンコール ©著者:coco

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