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2章:指名 (1/1)

2章:指名

私たちは案内された席に座った。

愛は改めて店内を見渡した

テレビや雑誌で見た華やかな空間が広がっていた


恋夜は飲み物のセッテイングをすると、二人に話しかけてきた

「お二人はホストクラブはじめてですか?」

紀子は
「いいえ、何度か行ったことあります。でも私の場合はお客さんとのアフターで行く感じだから、プライベートは初めてかな」

紀子って話し方も大人っぽくて良いなぁ〜
愛は紀子が羨ましくって仕方ない…

「愛ちゃんは?」

「私ですか…私は一時期通ってました。かなりお金も使ったことあります!」

愛はとっさに嘘をついてしまった。


恋夜も紀子も驚いている


あっ!しまった…
二人に嘘をついてしまった


愛はどうしても今日だけは紀子に負けたくない!
と言う気持ちでいっぱいだった。

愛たちはお店のシステムを一通り聞いた後、男本という、お店の在籍ホストの一覧を見せてもらった。


恋夜が席をはずした時、紀子は愛に耳打ちしてきた


「恋夜さんが一番カッコイイね!私は彼にする。愛は誰にするの?」


私だって恋夜さんがいいもん!


しかし紀子に勝てる訳がない…

二人はお似合いだし…


高鳴る思いを押さえ込み、愛はたまたま開いていたページに載っていた「大翔」を指差し
「私は彼かな…」と言った

「あぁ…愛っぽいね」
と紀子は言い、二人は指名をすることとなった。


なに今の言い方…


愛は親友だった紀子に怒りに似た対抗意識を抱き始めていた


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シャンパンコール ©著者:coco

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