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2章:霊体験
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病院で見たのは女の人ばかりだった。
私の部屋まで来たのは、同じ女の人で、いつも悲しそうな表情してた。
お母さんが見たのは隣の人と区切るカーテンの隙間から、見える足だけ。
私の隣のベッドは空いてた。
誰かいるはずもなくて、誰かいたら音で人が入ってきたのは分かるはず。
私はベッドの上だったから、カーテン下の隙間の足は見てない。
カーテン上から悲しそうに私たちを見てる女の人の顔しか見てなかった。
お母さんの手を握ろうとしたら、お母さんが手を握ってきて、震えてたことで、お母さんも見えたんだ。って気づいただけ。
「大丈夫だよあの人は」
言った。
「うん。お母さんもっと強くなるね!」
お母さん言ったけど、強くなる必要は無いよ。
お母さんまで見えてしまった事に何故か悲しくなった。
「さっき話してた人にね、言われたの。娘さん霊感強いですよね? お祓いできる側と、憑かれやすい霊感の強さ、分かれるんですが、娘さん憑かれやすい方ですね」
って……
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病院と私 ©著者:秘密w
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