1章:1回目 (2/14)

小学校5年生。
私は女子バスケの副キャプテンに選ばれて、学校が終わると体育館。
部活の練習に日々励んでた。

練習中、休憩の合間に、コーチがいつも差し入れで持ってきている、お茶とか水とか、ポカリ、たまにはジュースがはいってる、氷沢山の、大きな水筒？

捻ると下から出てくるやつ。

紙コップ持って、皆が

(今日は何が出てくるんだろう)

ってワクワクしながら出先の捻り口を捻ってる中、私は、出先とは反対側の、入れ先の方の蓋を回してた。

私が求めていたのは、水分でも甘みでも無くて、

氷

だった。