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3章:祭り会場〜健太
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3章:祭り会場〜健太
健太が重い口を開く
「電話がきれた後、10分もしないうちに俺家をでたんだ。父さんに御輿の手伝いを頼まれてたから・・・」
「うん」
カナコなのか私なのか
わからないぐらいの返事だった。
これから聞く話しがどんなものなのか想像がつかなくとてつもなく緊張していた。
「祭り会場に行く途中、嫌な感じはしたんだよ。いつもと雰囲気が違うって・・・
でも気にしないで祭り会場に入ったら・・・・
ひどい・・・匂いで・・・
鼻をつく匂い・・・」
匂いを思い出したのか健太は、しかめっ面をする。
「みんな居た。
クミのとこのママもパパも
カナコのとこの母ちゃんも父ちゃんも
俺の母さん、父さんも・・・
でもみんな変なんだ。目が虚ろで・・・ハイテンションで・・・
そしたら俺の隣にいた子供を抱いてた女の人がいきなり・・・」
健太は涙目になって嗚咽まじりの声になってた。
「・・・子供の首をはねたんだ」
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不思議な国 ©著者:雄菜
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