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1章:ついてない日 (2/14)

21時近くになりナンバー3のヘルプに着く。ご挨拶をしてお酒を作り少々の会話をする。「めぐみちゃん来ないの?」「もう少しで来ますよ。」上着を羽織りだし、「めぐみちゃん来ないなら帰るわ。」「お店に確認するから少し待ってください。」確認するも指名が重なって席に来れない。と。客に伝えると帰ると。

会計を呼ぶと6600円。客が顔色を変える。「これはないわ。だってめぐみちゃん一回も席に付いてないんだよ。」「本当に申し訳ないけど私は何もできない。ごめんなさい。」そこは客も引いてくれた。そこは普通のサラリーマンだ。

10分1000円指名料3000円TAX10%。

入店の時計と退店の時計は3分違う。退店の時計を3分進めている。

たまたま入店したのが58秒、59秒だと入店しただけで4分経過。席に着くまでと女の子がつくまでで10分。

お酒を作り少々の会話で10分経過。入店から21分で料金は30分かかる。

一杯飲んで大して気に入らない女と10分話しただけで6600円は納得がいかないのだろう。

レジに向かう際にめぐみが客に寄り添う。「お客様帰してしまって申し訳ありませんでした。」「いやいや。あやちゃんありがとうね。こちらこそごめんね。」ナンバー3のめぐみは優しくしてくれた。

結局会計がどうなったかはわからない。

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売れないセクキャバ嬢 ©著者:ありさ

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