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7章:終活 (2/26)






今のマンションに引っ越して、1ヶ月も経てば何となく自分仕様になって、住めば都となる。


来年着そうにない服や使いそうにない物は一気に捨てたから、多少スッキリした。
ぽつんと、に住んでいた時は、5LDKだったもんだから、どれだけ荷物があっても片付いたけど。
ここでは何か買う前にあげたり捨てたりしないといけない。



巷では使用済みでもかなりいい金額で売買出来るサイトなんかとあって、思い入れもあるしそれを活用した。



沼田から貰った高価らしい指輪はサイズが大きくなってしまって、リサイズしようにも、全く別の物になってしまう感覚になるから合う指につけるようになり、どの指にも大きくなる頃、箱にしまってあったキラキラしたチェーンに通して首からぶら下げた。


1日のほとんどをプランターや鉢植えの世話、お茶を飲む時間、1人分の料理をする時間にあて
ごくたまーに来るイラストの仕事をこなす。

「レトロで可愛い」と今静かなブームになっている、と担当から聞いていた。





レトロって、若い時は可愛いって良いイメージがあるんだけど
年をかなり重ねた私に当てはめたら「年寄り」「古臭い」に聞こえて嫌になる。
需要がある事は有難い、と一括りに有り難がる事で気を紛らす。


全員が還暦を迎えた時
女4人だけで軽井沢に1泊旅行に出掛けた。



還暦を迎えるまでに志都は出資者の見送りをして、次の代にお店を譲った。
今では本当気まぐれにお店に顔を出すけど自分を可愛がってくれた世代は会長になったり隠居したり、出資者同様見送ったりしてお客様の層も様変わり。


それでもあの世界はママという存在はステータスがあるから「大ママ」として有り難がられるそうだ。


それが唯一、それまで輝いていた証だ、なんて言ってたけど。
みんなそれぞれ今でも輝いている。




志都「また恋愛してみたら?
今度はうーんと若い子。


聡美みたいにさ。」



聡美「あの頃はうーんと若い子だったけどあの子ももう立派なおっさんよ(笑)

50歳だもん。」





優子「50歳かー。
今の自分より、若い年齢聞くと、その年齢の時を思い出さない?」



そのセリフを聞いた時には既に思い出していた。




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鉄の不文律 ©著者:愛希

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