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5章:本題 (2/22)






沼田の事務所にいる時に
任されていた2ページが好評だったという事と、沼田が推してくれていた事もありそれなりの知名度も上がっていたから、小さいけどオファーが来るようになっていた。

ネットがかなり普及し始め
興味ある人が自由に発信出来るようにもなって、私の作品なんて本当に埋もれてしまってもおかしくないのに、そういうネットを巧みに使う読者さんのおかげで一気に知名度が上がったのもある。



私はフリーで活動して半年あたりに、学生時代書き留めていたものを少しずつ発信したら
それもどんどん取り上げられるようになり、さすがに沼田の耳にも入ったらしく8ヶ月ぶりに連絡がきた。




沼田「やってくれんじゃん。」


私「何がですか。」




第一声を聞いて鼻の奥がツンときた。
一緒に過ごした約15年の年月が一瞬に思い出される。



沼田「担当から、アシスタントの子快挙ですね、って言われたから見てみたら、よく出来てた。

やっぱり才能の塊だな、令子は。」



私「育て上げられましたから。」



沼田「楽しみにしてるよ。」




私「はい。」



いつもなら「何を?」と聞き返していたけど、長く話していたら直に声を聞きたくなって会いたくなって、そして触れたくなってしまうだろうから大して新しい事を話すでもなく、電話を終えた。


切ったあと、どっと疲れた。




ぽつんと住んでるもんだから、直接的にリズムよく話せる訳ではない。
すると、少し鈍くなるらしい。
ポンポンと言葉がでない。
こうして頭では言葉が浮かんで来るし、イラストになりそうな情景も浮かぶのに。

ぽつんとに引っ越して1回
優子夫妻と聡美カップルが泊まりに来てくれた。
まだ完成形ではないけど、住めてはいるから泊まってくれても平気な状態だったし。




4人はいたく気に入ったらしく
定期的に遊びに来る、と言い笑顔で帰って行った。
聡美と片桐くんについては、離婚してから付き合い始めた事にして優子と志都には報告したらしい。
全てを知ってるのは私だけで片桐くんも承知の上だ。
だからか少し、親しげな顔を見せてくれていた。

勿論何かある訳ではない。




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鉄の不文律 ©著者:愛希

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