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2章:時間薬
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居候してから1年が経つ頃
沼田さんに、葉山と2人で私たちが同棲してる事を報告しに行った。
沼田「なんだ、相手はお前だったのか(笑)」
特に表情が変わる事はない。
葉山「はい?」
沼田「え?何。」
葉山「それだけですか。」
沼田「他になんて言うんだよ。
おめでとう、とか?」
葉山「それもそうですけど。」
沼田「ダメなら散々文句ぶつけてるよ(笑)」
それまでパソコンに向かってた沼田がやっと私たちを見た。
沼田「なんら問題はない。」
私はクスッと笑った。
葉山「そりゃお互いフリー同士ですから、問題ないでしょうよ。」
沼田「まぁ、そうだな。
で?」
葉山「一応言っとかないとなって」
沼田「そうか、一応報告された。」
葉山「もー、なんなんですか。」
数秒沈黙したあと。
沼田「似合ってるよ。」
既に私たちを見てない。
葉山「有難う、ございます。」
沼田「美野和さん、最初の頃
脱殻みたいになってたよ。」
パソコンを見たまま、にやついていた。
沼田「そういう事だろ?」
2人で顔は真っ赤だ。
沼田「仕事に持ち込むな。
俺から言えるのはそれだけだ。」
葉山「…はい。」
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鉄の不文律 ©著者:愛希
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