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11章:文(短編)
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11章:文(短編)
( !…ココ………ドコ? )
文は見覚えの無い部屋のベッドに横たわっている
左右を見てここはラブホテルであろう事が分かった
「大丈夫?あや先生?」
足の向こうから男の声が優しく聞いてくる
「……ダ…ダレ……ナノ?」
「ヤだなぁ…何にも覚えて無いの?僕だよ…光輝…浩一だょ先生」
「コウキ?……泊くんナノ?」
痛む頭で考えるとようやく思い出してきた。
昨夜文は浩一の勤めているホストクラブに行き、ホスト達相手のゲームに負けシャンパンを数杯一気飲みした処までは記憶があるが、その後は全く記憶が無い
( …! )
文は焦りながら胸に触れたがバスローブの下にブラはしていなかった
(…マサカ……教え子と)
恐る恐る股間に手を伸ばすとショーツに触れ、少しホッとしながら更に様子を確かめるが判別出来ない
「…泊…クン…アタシ…キノウ…アナタト………………」
「…覚えて無いの?…あや先生凄く良かったょ」
( ? )
トイレで詳しく確認するが痕跡は無く判からない
部屋の入り口に立ったまま声をかけた
「泊くん…あたし…」
浩一が立って文に近づき肩に手を置く
「ごめんね…本当は何もなかったょ…先生吐いたから服脱がした…ブラは苦しいから取れって…先生が」
文は身体の力が抜け座り込みそうになるが、浩一が脇に腕を入れて抱き止めてくれた
「もぅ…泊くんたら…先生焦ったじゃない」
「ゴメン…からかって」
「そうょね…こんなオバサン…相手にしないょね?」
「ホストとしてなら歳なんか関係無く抱くょ」
「そっか…ホストなんだから…そう…だ…ょね」
「基本酔い潰してゎヤン無いし、先生は…違うから」
「…チガウ…って?」
浩一は少し考えて応える
「……ホストなんかと遊ぶ様な人じゃ無いってコト」
「迷惑?ょね…アタシ遊びなれて無いし、場違い?」
「って言うか…何で?ここんとこ来るの多いケド」
( … )
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