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まあ、それはさておき、その出来事がどれぐらい前の事かと言うと、あれは今からおよそ十五年前に遡る。舞台は、新宿──歌舞伎町。今はどうだか知らないが、その当時、あの街には、おびただしい数のホストクラブがひしめき合いせめぎ合いしのぎを削っていた。区役所通りを中心としたあの小さなエリアに、数百件もの店が軒を連ねていた、そんな時代だった。
俺が働いていた店──『今夜はparty·KNIGHT−CLUB 』──通称『パリナ』ももちろん例外ではなかった。あの当時、俺はそこで必死になってあるものを追いかけていた。いや、それは俺だけじゃなかったろう。あのエリアで働く者ならばきっと誰もが追いかけていただろう。酒と色と欲にまみれながら、誰もが手にしたかったろう。それは、それほど尊く価値のあるものだったからだ。とはいえ、俺は案外あっさりとそれを手に入れていた。まだパリナで働き始めて一年にも満たない頃──弱冠二十歳の頃に。あの街で誰もが欲しがる称号をその年に俺は手にしていた。
だが、しかし、残念ながらこの話は、そんな華やかなサクセスストーリーを語るものではない。始まりは、さらにその二ヶ月後の初夏の頃。あの日はこれと言って暑かったわけでもなく、かと言って涼しかったわけでもない。別に雨が降っていたわけでもないし、特に過ごしやすかったわけでも、過ごしにくかったわけでもない。多分そんな日だった……と思う。とにかく、俺は真夜中の歌舞伎町をあてもくさまよっていた──と言うか、深夜の歌舞伎町で途方に暮れていた。店はその2時間以上も前から営業を始めていた──にも関わらず。ネオンが煌々ときらめく中で、目に映る女に片っぱしから声を掛けていたのだ。
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