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10章:絆
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帰宅するとテーブルには、バロが書いた資料が無造作に置かれていた。
エレナはそれを目の前に目を通す事無くお茶を飲んでいた。
エレナ「 お帰りなさい。 」
レイ「 なんだこれ。医療の資料か!バロのやつやっぱり隠し持ってたんだな!! 」
エレナ「 これは一部。他にもまだ沢山。 」
レイ「 すげー!! 」
エレナ「 すげぇ? 私は貴方達とは違って学問は嫌い。 それに気持ち悪くなってきちゃった。 吐きそう。 」
鮮明に描かれたイラストには、遺体であろう人の腕を切り裂き中を開いた様子や骨や筋肉が細かく記されていた。
レイ「 バロあいつ凄いな!うーわ。本物みてーだ。 」
エレナ「 ...。 」
レイ「 ...。 あぁ、悪い。人間の刻まれた腕何か見た事無いか。 」
エレナ「 ある訳無いでしょ!!私は元特殊部隊じゃなく山育ちの凡人!! 」
レイ「 わかった。わかったから。バロに伝えてやるから。訓練兵だと思えって。 刺激強すぎたな。 」
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