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10章:絆
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司令官は屋上に向かい遠くへ走り去る兵士達を眺めていた。
バロは部下を連れて裏に待機していると、やがてエレナがやってきた。
バロ「 えっエレナー。どうしたんだいったいー。 」
酷い演技に呆れているエレナに、バロはそれを辞めなかった。
バロ「 バレてしまっては仕方ないー。 今回はレイを守る兵士が囲んでるから大丈夫だー。 」
エレナ「 バロ、もういい。 」
バロ「 ...。 あぁ。すまない。 」
マグはいつもの意味のわからない発言だと首を傾げたが気にしていない様子だった。
マグ「 酷い雨だ。こんなんで大丈夫なのか。 」
バロ「 大丈夫だ。きっと。 」
マグ「 エレナ、戻れ! レイは心配させない様に黙ってたんだ。今回はロンも居るしアロが付き切りだから大丈夫だ! 風邪なんか引いたら俺らが殺されちまう。 」
エレナ「 嫌。私も待つ。 」
マグ「 ...。 」
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