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4章:引力
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4章:引力
レイ「 こいつがアロ。これがサリ」
アロ「 よっ!よろしく。俺らレイと同じ、特殊兵士部隊って言うんだ。街の奴らは兵器部隊なんて言ってるけどな。 」
エレナ「 よろしく。私、エレナです。 」
サリ「 エレナー?変わった名前。他の地区の人? 」
レイ「 いや?俺らと同じ第一地区。 」
サリ「 なーに鼻の下伸ばしてんのよ!」
サリは初めて見るエレナに敵意を示し、目を輝かせるアロの尻に蹴りを入れた。
アロ「 ガサツだなーお前は!レイとは?どこで知り合ったの? 」
エレナ「 森で... 彼怪我してたから。 」
レイ「 暫く世話になった。」
サリ「 ふーん。でもなーんでジン指令官がこんな所に家建ててまで匿ってんだろー。しかも中々の広さ。私達の家より立派じゃなーい? 」
レイ「 ジジイの命令だ。詮索すんな。 」
アロはエレナに積極的に話しかけてていたが、やはりサリには不信感を感じさせたようだ。
2人を先に帰らせ、食器を片付けるエレナをレイは手伝っていた。
レイ「 ごめんな。サリ扱いにくいだろ。 」
エレナ「 大丈夫。だって兵士だもん。そりゃ普通の人でも不思議がるよ。そう言う目で見られるの、慣れてるから。 」
レイ「 ...。 」
エレナ「 何? 」
レイ「 前の暮らしの方が、良かったか? 」
エレナ「 どうかな。まだ色々慣れないけど、今はこうやってレイも会いに来てくれるし。 」
レイは今までに感じた事無い感情に包まれた。エレナの手を止め、引き寄せると心臓の鼓動が伝わった。
レイ「 なるべく会いにくる。 」
エレナ「 ありがとう。 」
レイ「 お前...さ、 」
エレナ「 何? 」
レイ「 いや、何でもない。 」
笑ってみせたエレナ。レイは片付けを終えると、彼らの待つ家に戻った。
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