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3章:杏寿郎と一色
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二人は、庭にある池に来ていた。
「兄が色々と…申し訳ありません。どうか、気にしないでください」
「いや…。正直、お館様からの話、嬉しく思う。だが…一色殿の気持ちを無視し、決める事は出来ない」
一色の後ろを付いて行きながら、杏寿郎は一色の様子を伺っていた。
「私は…少なからず、お役に立てれば…と思っています。後…お手紙…ありがとうございました。一緒に添えてあった野花、とても綺麗でした。あの野花、押し花にして大切に持っています…」
一色は胸元から布を取り出すと、押し花にした野花を杏寿郎に見せた。
「手紙…読んでもらえて、良かった…。今回のお館様からの話、ありがたくお受けする。後日、改めて挨拶に来る…」
杏寿郎は、一色を屋敷の玄関まで送り届けると、姿を消した。
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鬼滅の刃…煉獄杏寿郎…lover ©著者:マサムネ
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