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9章:狂い始めた歯車
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18時から終電までの予定だったけど、指名予約やフリーなどで忙しく、その日の最後の仕事が終わり事務所に戻ったのは2時になっていた。
大野「さや、ごめんな〜」
りお「全然大丈夫ですよ〜稼げる時に稼いどかないとね!」
大野「急いで精算終わらせるから、送りもつけるから!」
りお「ありがとうございまーす」
家に着くと3時前。
クローゼットの引き出しにその日の稼ぎの封筒ごとしまう。
家計簿は明日にしよう…
シャワーを浴びて、髪を乾かしすぐに眠った。
春樹に聖弥の事を聞きたかったけど、休みに連絡するのは気が引けた。
いつも通りの事務的なメールだけ来てたので、事務的な返信。
私達このままどうなるの?
こんなのいつまでも続かない。
春樹は私を切りたいのかな…
月曜日の朝。
1週間で1番憂鬱な朝。
会社へ出勤する。
仕事が終わり、スーパーへ寄って家へ帰る。
少しだけお弁当や普段の夜ご飯用に作り置き料理を作る。
お風呂に入り入念にスキンケアをして雑誌を読みながらのんびりしていた。
24時を過ぎ、春樹からいつも通りの事務的メール。
これから仕事だよ〜、と。
少し考えて、春樹に電話をしてみた。
春樹『もしもし?』
りお『おはよー、いきなりごめんね』
春樹『ううん、大丈夫だよ〜どした?』
りお『ちょっと聞いたんだけど…聖ちゃん休んでるの?』
春樹『あー…うん、来てない。あいつ真由美の売り掛けも回収しないまま飛んだっぽい。』
りお『そっか…』
春樹『あ!りーちゃんさ、真由美と連絡とれる?』
りお『え…』
春樹『俺さ店とかじゃなく心配なんだよね…もし連絡とれるなら聞いてみて』
りお『分かった』
お互い無言になる。
店に来てとも、店に行くともお互い言わない。
話の終わりが見えない。
りお『あ……じゃあね』
春樹『あぁ、うん』
りお『お仕事頑張ってね』
春樹『うん』
なんか、お互いモヤモヤしたまま電話を切った。
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こんな未来。 ©著者:月うさぎ
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