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8章:再会とノスタルジックの果てに (1/10)

8章:再会とノスタルジックの果てに

オルタナの駐車場に車を停めた僕は、すぐに車からは降りなかった。

いや、正確には降りる事が出来なかったのだ。

逢いたい気持ちと、何故か会って何を今更話せばいいのか?

そして偶然とはいえ、彼女に聞いた訳ではないオルタナに勝手にきて、変な風に思われないか?

色んな想いと気持ちが交錯し、テトラポットに打ちつける波のように、寄せては消えてく想いに振り回されていた。

その間にも、駐車場には徐々に車が増えはじめ、店内に人が吸い込まれて行った。

気が付くと、1時間も経っていた。

ここまで来ると、最早不審者だ。

警察に通報される事はないと思うが、店の人には何か言われるかも知れない。

僕は意を決して、車を降りた。

重い足を無理やり前に進め、やっとお店の入り口に到着した。

いや、正確には専用の出口がある訳ではないので、お店の出入口だ。

そんな事を考えながら、僕は店内に入った。

片開きの自動ドアが開き、店内に入ると、おおよそ待合室とは思えないほどの狭い空間だった。

うちの店とはえらい違いだ・・・。

そんな事を考えてたら、すぐ隣りのドアが開いて、中から体格のいい男性が出てきた。

「いらっしゃいませ」

「おひとり様ですか?ご指名の女の子はいらっしゃいますか?」

続けざまの質問に、僕は口ごもって何も言えずに黙ってしまった。
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僕が夜の世界で生きてくために。 ©著者:yorunoyami20

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