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3章:理想と現実 (10/10)

「改めまして、瀧山と申します」

「本日はお忙しい中・・・」

と、いいかけたその時、上原店長が「堅苦しいなぁ〜そんな挨拶は良いから、面接はじめましょ!」

と、言われ僕はソファーに腰掛けた。

「はい、お茶です」

酒田さんがお茶を出してくれた。

透明色のグラスの中に氷が入り、綺麗なグリーンティ(カッコよく言ってるが、ただの緑茶である)が注がれていた。

「ありがとうございます。いただきます」

緊張して、喉が渇いていた僕は一気に飲み干した。

「瀧山さん!」

急に酒田さんが声をかけてきたので、何事か?と聞いたら・・・

「大丈夫ですよ!毒なんて入れてませんから!」

そう言って僕に例の笑顔で微笑んできた。

やっぱり、この笑顔ムカつく。

その後は、普通に面接をした。

給料の話し。

仕事の話し。

服装や髪型などの話し。

順不同で色々聞いた。

そして、最後に店長が一言。

「採用!さぁ、どうする?」

えっ?僕はその言葉にびっくりして黙ってしまった。

「どうしたんですか?瀧山さん?」

「採用ですよ。さ・い・よ・う〜採用!」

「うち、今ボーイがめちゃめちゃ少なくて、瀧山さんさえよかったら、うちでぜひ働いていただきたいなと思いまして」

上原店長の唐突なその言葉に、こんなに簡単に決めるんだ。

普通、1週間以内とか後日連絡とか想像してたので、返答に困ってしまった。

今答えを求められても、正直答えれない。

しかも酒田さんは一先ず置いても、上原店長は怖過ぎる。

この人の下では働きたくないってか、働けない。

返答に困ってた僕に酒田さんが「いいんですよ!そんな重く考えなくて!入ってイヤならば、合わなければ辞めても構いませんから」

笑顔で笑う酒田さん。

その笑顔はムカつくが、正直この場においては、助け舟でありがたかった。

僕は決めた!

この業界で生きていく!

ってか、とりあえずやってみて、イヤなら酒田さんの言う通り辞めよう!

意を決して店長に・・・

「店長!素人で何も分かりませんが、一生懸命頑張ります!よろしくお願いいたします!」

僕が昼間の世界から、夜の世界に飛び込んだ瞬間だった。
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僕が夜の世界で生きてくために。 ©著者:yorunoyami20

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