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3章:2.私は天使だった。
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あっ、言ってしまった。
と思った頃には遅かった。
いつもヘラヘラしている太陽が、目を見開いて驚いた顔して私を見ている。
「どうしたの?」
『…』
本当にどうしたの?だよね。
ドキドキから一転、
血の気が引いていくのが分かった。
目の前が真っ白になりそうになりながら、
何か言わなきゃ!と考えたが何も出てこなくて、泣き出しそうになった。
「音?音…。聴いて?あのさ。」
涙目になりながら、
背の高い彼を見上げると、
いつものヘラヘラ顔とは打って変わって、
見た事ないくらいの真剣な顔の太陽がいた。
『はい…。』
「…俺も音が好きなんよ。」
耳を真っ赤にして、
眉を顰めながら、
照れ臭そうにした真面目な顔をした太陽。
また眩暈がした。
今度は眩し過ぎて、
また息苦しくなった。
あまりにも今この瞬間が嬉しくて、
尊くて、
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