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1章:心の逃げ場
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1章:心の逃げ場
心の逃げ場
暑い夏休みがはじまった、こんな時でないと親に元気を伝えに行けない、僕は車が好きで、どんなに遠くても、高速道を走り帰省する、以前東北の工場にいた、当たり前だが、首都高速にのると東京が明るく感じる、師走でもないのに、首都高速から見える東京タワーが、いっでもクリスマスツリーのように観えた。
現在は、岐阜での仕事だ、帰省の時は名古屋の高層ビルを後ろに、湘南の海を目指し、ひた走る。僕の好きな音楽が、スピーカーから流れると、名古屋のライトアップが、東京での若き日、その彼女を想いださせる。
こっそりと、後ろを見ると、2人の女性が、グーグーと寝息を立てているんだ、
さあ、連休かはじまったぞ、
じゃー出発だ、僕は、かみさんへ声をかける、あい変わらずだんまり、
娘は、いっも伝うんだ、岐阜にはまだない、横浜ララポート、イケヤ、行こうねって、
もちろん、ディズニーシーも、何度足を運んだことか、僕にとっては、そのお出かけでさえ、ちょっとしたお仕事なんだ、
悲鳴が聞こえるてくるぞ、ビルの最上階の扉が開き、落下だ、そして、火山洞窟からは、不気味な効果音が響く、
娘は、伝うんだ、そこには絶対入らないって、 僕は、いっもつぶやく、乗りたいなって、
振り返ると、かみさんは、汗だくだくで、暑いから、お茶飲もうが決まりもんくだ、
まだここに着いて、間もないのにな、僕のつぶやきも、いっしかぼやきへと変わる。
ちょっと買うの早いんじゃないの、邪魔だよ、おみやげ袋から、ダツフィーのクビがとびたしてる、
そんな時、ダッフィーの愛らし顔が、不機嫌な僕を夢の国へ引き戻してくれる。
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