2章:第二章 (10/12)

情事を終えた後、夕貴はすぐに眠ってしまった。

富美子も目を閉じて眠ろうとしたが、尿意が来たので、ベッドから身体を起こした。

トイレへと向かう途中、テーブルの上に無防備に置かれた夕貴のスマートフォンが震え出した。

誰かから電話がかかってきているようだった。

画面には”莉乃”と表示されていた。

すぐにショートメールが届いた。

ーーゆう。LINEブロック解除して。もうこれ以上喧嘩したくないよ(T-T)大好きだからね。ーー

ふつふつと沸き起こる嫉妬心。

富美子の手は小刻みに震え出した。