1章:第一章 (16/18)

ーーきょうわ　有り難う。あなたに逢えてよかったです。またすぐに逢いに　いきますね。しあわせなじかんを　有り難う。ーー

ーー富美子、こちらこそありがとう！また絶対に会おう。楽しみにしてるよ。ーー

家路に着いた瞬間、富美子はベッドの上に倒れ込んだ。

ああ、あんな若い子とキスをしてしまうなんて。

身体が疼き、富美子は居ても立ってもいられず、自慰行為をした。

宗彦とは20年間も夜の生活が無かった。

宗彦は病気を患う前から酷いインポテンツに悩まされていて、富美子を求めることをしなくなったのだ。

性欲の強かった富美子は不満であったが、不倫に走るのではなく、自慰行為をすることで自分を保っていた。