ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

3章:殺人現場 (1/5)

3章:殺人現場


 刑事の吉田は、その現場を見て顔をしかめた。

 マンションの一室で男が惨殺されている。

 死体が寝ているベッドは、流れ出た血で真っ赤に染まっていた。

「警部、現場にこれが残されていました」

 先に到着していた鑑識が、吉田にあるものを見せた。

 それはガラスの靴の片割れだった。

 中は赤黒い液体で満たされている。

 まるでワインをそそいだグラスのように。

「そうか」

 吉田は短く答えた。

「またこの事件ですね」

「ああ。密室殺人と聞いた時点で予感はしていたが」

 殺された男は、苦痛に歪んでもなお端整な顔立ちをしていた。

 まだ若そうだが、住んでいたのは高級タワーマンションだ。

 ここは新宿歌舞伎町。

 この街で、年齢不相応な収入を得ている容姿端麗な男。

 となると、推定される職業はひとつしかない。

「密室ホスト連続殺人事件、か」

42 /106

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

復讐のシンデレラ ©著者:ふゆめ

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.