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96章:オリジナル2「颯の子供」
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96章:オリジナル2「颯の子供」
颯は1996年の5月に生まれた。颯は生まれつき“殺人能力”と言う人を殺戮する力を持っていると恐れられ実の両親に捨てられた。
颯が街の隅っこで泣いているところを牧夫おじさんは見つけた。そこには置き手紙が置かれていた。
「私達夫婦は颯と名付けた子供をここに捨てます。まだ赤ちゃんなので誰か心優しい方拾ってください」
という内容だ。颯は今にも死にそうな顔をしている。牧夫おじさんは、颯を抱いて急いで自分の家に帰り近くのスーパーで粉ミルクを買って颯に飲ませた。
颯は泣きわめきながらも
牧夫おじさんが作ってくれた粉ミルクを一生懸命に飲んでお腹いっぱいになってすやすや眠ってしまった。
牧夫おじさんはこの日から素直に第二の父親になることを決意した。
颯が小学生になり物心がついた時に牧夫おじさんに
自分は殺人能力というものを生まれつき持っている、と告白した。
最初は殺人能力なんてわからなかったが、恐ろしい能力なんだな、と勝手に解釈した。
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殺人ゲーム ©著者:霞夜穢月
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