2章:事件勃発 (2/3)

義姉は嫁に行った身であるが
義姉の夫は闘病中であった義父を気遣い結婚後実家そばのマンションに住んで
休みの日は義父をパチンコや散歩等に連れて行ってあげてた。

なので義父の死後もちゃんと家賃を払い実家経営のマンションに住み、
実家の庭の手入れからマンションのちょっとしたメンテナンス等を休みの日はやってくれていた。

それは子供の頃から家事を一切やらない和子に代わって
食事作りから掃除から、また大人になってからはマンションの事までやっていた義姉と同様に
和子に対しての親孝行だった。

そんな義姉の夫を…
和子は常日頃義姉に
「あんな貧乏人の家のやつと結婚して。金の無い奴はダメだとあれ程言ったのに！」と言ってた。


義父は豪快な性格で金遣いも派手であり、また人付き合いを大切にしてた故に保証人となり裏切られ借金を背負った。
和子は
だいぶ金に苦労したらしい。
だからこそ
『金』だけが唯一大切なものだと
普段から言ってた。

家や本人が金持ちでない人間は価値がないと普段からとにかく
豪語してた。