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1章:case1-1 (7/7)



私の視線に気が付いたのだろう
彼は目を合わせて軽く微笑んだ。
何が起きたのか一瞬戸惑いながら目をそらして空き缶を捨てコンビニに入った。

気配を感じると彼もコンビニに入っていて、隣で酒類コーナーを見ている。
気まずくなり、さっとハイボールの缶を手に持ち会計を済ませてコンビニを出た。

外に出て安堵しながら缶を開けると、近くから声がした。


「二本目?」

「…え?」

「それ。ハイボール。」

「……まぁ。」

「仕事帰り?」

「………はい。」

「遅くまでお疲れ様。」



手が差し伸べられて、何かをくれるようだった。
なんとなく手を差し出すと手のひらにチロルチョコが乗っていた。



「甘いの嫌いー?」

「…いいえ。」

「よかった。じゃね。」


そう言って振り返って歩き出した。
ふいに起きた出来事に頭がついていかなくて


「あの。」

「ん?」

「いや…えっと、ナンパですか?」


何を聞きたくて引き留めたのか分からずこんな見た目の人に変なことを質問してしまった。


彼はふふっと笑いながら
『そうかもねー。』


と言ってまた私とは反対方向に歩き出した。
私は顔が赤くなるのを感じた。
それは一目惚れとかではなくて、
自惚れた質問に自分で呆れたのだと
そう思っていた。


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love story ©著者:koara

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