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9章:POISON (4/4)

激しいギター音と鼻に掛かった声が流れている。

『Love! Love! Love! Love is a Poison♪』

俺「…」

向日葵「うわああぁぁん」

泣き止むどころか激しく泣き叫ぶ向日葵。

奈緒「全然poison効かないじゃん」

俺「…」

『くちづけでそそぐせつなさは〜♪』

俺「ぽぽ…そのpoisonじゃねええぇぇぇ!」

向日葵「うえぇぇん」

奈緒「poisonでしょうよ」

俺「反町のpoisonだ。誰が布袋のpoisonって言った」

奈緒「えっ!違うの?てっきりpoisonって言ったらこれかと思ってた」

俺「激しすぎんだろ。GTOだ」

奈緒「AKIRAの?」

俺「反町だ」

俺は、カルチャーショックを受けていた。
poisonと言えば反町。
GTOと言えば反町。

妻は、頼りになりしっかりしている。
だがごく稀に大ボケをかます。

奈緒「反町…反町…poisonあったよ。勇ちゃん」

俺「…」

『デンデデデーン♪デンデデデーン♪』

すると今まで泣き叫んでいた娘が、静かに前を見る。

向日葵「…」

何かの使命感でもあるかの様な言いたい事も言えない顔をして、真っ直ぐと前を見る。

奈緒「凄っ!もう魔法じゃん」

俺「全く布袋のpoison聞かせてよ」

奈緒「同じpoisonでもこんなに違うんだね」

俺「…」

俺は、妻に突っ込みたかったが、言いたい事も言えないそんな気分でいた。

そんなある日の出来事。
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指切りげんまん ©著者:ダディ

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