9章:POISON (2/4)

2019年12月30日(月)

完成したかまくらの中で串カツパーティーを催していた。

小さい穴蔵に皆で入る事は、出来ずに順番待ちをしながら交代で、かまくらの中で串カツを頬張る。

アスパラを揚げようとパン粉を着けて、鍋に放り込もうとしていたが、最初からずっと隣で陣取る莉子ちゃんママが目に入る。

俺「莉子ちゃんママ…交代しながらね」

莉ママ「全然食べてないですよ」

俺「…」

そう言うが左手には、食べ終えた串を10本以上持っている。

蓮「串カツさんは、旨いどぉ♪」

息子は、不思議な踊りと共に歌う。

酔った婆ちゃんは、この狭っ苦しいかまくらの中で青ちゃんに説教を始めていた。

婆「嫁さんにばっか働がして男どして恥ずがしくねえのげぇ」

青木「…すいません」

重っ苦しい雰囲気の中でも子供達には、かまくらというのが楽しいのだろう。

蓮「だはは♪雪のお家だど」

莉子「冷たいね。あはは」

そんな子供達を見てると嬉しくてにやけてくる。