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7章:おばちゃん達の七日間戦争 (15/15)

そして朝の9時前に青ちゃんの嫁さんが出勤してきて俺は、帰り支度を始める。

すると電話が鳴る。

俺「お電話ありがとうございます。ホテルヒルズで御座います」

山内「そこの職場は、いじめがあります。訴えてやるからね」

俺「はい?どちら様ですか?」

山内「山内です。絶対に許さないから」

俺「あのぉ…俺に言われましてもどうする事も出来ないので社長の方とお話しください。電話番号知ってますよね?」

山内「知ってるわよ」

俺「じゃあ仕事がありますので、申し訳ありませんが…」

山内「待ちなさいよ。貴方は、何にも思わない訳?」

俺「何がですか?」

山内「いじめよ」

俺「まぁ人間ですから色々ありますよね。でもいきなり職場放棄される身にもなってみて下さい」

山内「話になんないわね」

俺「すいません」

俺から受話器を取り上げる青ちゃんの嫁さん。

青嫁「もう帰っていいよ。疲れてるでしょ」

俺「すいません」

タイムカードを押して裏口を出た。

年末は、只でさえ繁忙期のラブホテル。
カップル達で溢れ返っていた。
色んな客が押し寄せる。
いい客も居れば酔っぱらい客も居たが、それよりも内輪揉めで俺の年末年始の予定がぶっ飛んだおばちゃん達の戦争だった。

人間だもの合う合わないは、必ずあるだろう。

そして12時間後には、また出勤かと白い息を吐きながら車に乗り込んだ。

そんなおばちゃん達の七日間戦争での出来事。
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指切りげんまん ©著者:ダディ

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