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7章:おばちゃん達の七日間戦争 (2/15)

2019年12月28日(土)

運送屋の年内の仕事を終えて、綺麗に洗車をしていた。

寒空の下で雪で汚れまくった荷台とキャビンを震えながら、洗っていた時だった。

けつの右ポケットで小刻みに震えるスマホ。

俺「何だよ何だよ誰だよ」

スマホの液晶には、知らない電話番号。

俺「もしも〜し」

「児島さん私です。青木です」

電話の主は、お隣の青ちゃんの嫁さんだった。

俺「お疲れさんです。1時にヒルズ向かいますよ」

青嫁「21時に来れないかな」

俺「えっ!何で?俺1時でしょ?」

青嫁「人が居なくて私も朝から呼ばれちゃって16時間労働は、さすがにきつくて」

俺「働くねぇ」

青嫁「オーナーから聞いてないの?」

俺「何も聞いてないよ」

青嫁「フロント二人と清掃二人辞めちゃって、てんてこ舞いだよ」

俺「いつの間にそんな事になってるん」

青嫁「まぁ女は、面倒くさいからさ」

俺「取り敢えず21時に向かいますよ。詳しい話は、引き継ぎの時にでも」

青嫁「ありがとうね」

電話を切って首を捻った。

四人やめた?
何があったんだ?
女は、面倒くさいと言っていた青ちゃんの嫁さん。

そこまで深く考えずにトラックの洗車を続けた。
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指切りげんまん ©著者:ダディ

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