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6章:欠けた月
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四十過ぎの兄貴の肩は、大きく震え上下に大きく揺れ動く。
兄貴「俺に親父出来んのかな」
俺「あはは(笑)」
兄貴「何笑ってんだよ」
俺「馬鹿言ってるからよ(笑)」
兄貴「ああ?」
俺「ずっとやって来たじゃねえかよ。俺の親をよ」
兄貴「…」
俺「おとんとおかん死んでから俺達二人ぼっちだったよ。でも俺笑っていられたんだよ。それなりに幸せだったんだよ」
兄貴「…」
俺「17のガキが一生懸命俺の親父やってくれたからな。なっ?兄貴」
兄貴「うぅ…」
俺「歳取ったなぁ兄貴(笑)」
兄貴「うるせえ」
俺「姉さんにも俺感謝してんだ。家に帰れば無駄に大盛りの白飯と温かいご飯をいつも作って待っててくれたよ。過保護過ぎたけどな(笑)」
俺は、立ち上がって尻に付いた雪を叩く。
俺「誰が何と言おうと二人は、立派な親だよ。俺が保証するよ」
兄貴「…ありがとうな勇次」
俺「お礼言われる立場じゃねえよ。奈緒が兄貴達に笑顔と会話をあげたかったんだよ」
兄貴「笑顔と会話…」
俺「家族が増えると笑顔と会話が増えるんだよ。それを兄貴達に渡したかったんだよ」
兄貴は、その場に泣き崩れた。
すると玄関の扉が開く。
奈緒「こんな寒いのに二人で何してるの?」
俺「奈緒見ろよ。兄貴は、グロッキーだ(笑)」
奈緒「どうしたの?お兄さん」
兄貴「ありがとう、ありがとう奈緒ちゃん」
兄貴は、何度も何度も頭を下げてありがとうと言う。
奈緒「お兄さん、私達家族なんだからさ。頭なんか下げないでよ」
兄貴「奈緒ちゃんありがとうな」
俺は、空を見上げた。
欠けた月が俺を照らしていた。
兄貴達は、子供が大好きだった。
どんなに望んでも叶わなかった願い。
蓮を引き取ったその日から、実の息子として育ててくれて、俺に家族を与えてくれた妻は、俺の大事な兄貴にも家族を与えようとしている。
妻は、自分じゃなくて家族の笑顔を願ってる人だった。
俺の選んだ人は、言葉では言い表せない本当に凄い人だった。
俺達を照らす月が綺麗に見えた、
そんなある日の出来事。
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