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5章:覚悟 (3/8)

仕事を終えて自宅に到着すると庭先では、見に覚えのある軽バスが止まっている。

俺「何だぁ」

車を車庫に入れてシャッターを閉めると鶏小屋の前で、でかい声で話す兄貴と蓮。

俺「おい兄貴いつ来たんだよ」

兄貴「さっきだ。何だおめえ仕事だったのか?」

俺「あぁ貧乏暇なしだ」

兄貴「それよりこの鶏卵産まねえそうじゃねえか」

俺「そうなんだよ。餌だけ食ってどうしようもねえよ」

蓮「ピーちゃんとフーちゃんは、その内おっきい卵産むどぉ」

俺「へいへい」

兄貴「蓮の言う通りだ」

俺「あいよ。それより兄貴来る時は、1本連絡寄越すもんだろ」

兄貴「アホかお前わ!サンタが電話してから突撃するか?」

俺「…おい…また何か買ってきたのか?」

兄貴「まぁな小学生になって初めてのクリスマスだからなぁ。来もしねえサンタの野郎には、任せておけねえからな」

俺「仕事わ?」

兄貴「有給だ!そのまま正月休み迄続くロングバケーションだ」

俺「よくクビになんねえよ」

兄貴「おめえとは、違うからな」

俺「そうですね」

兄貴「まだ頃合いじゃねえな」

俺「何が?」

兄貴「クリスマスプレゼントだよ」

俺「…」

兄貴「おい!そこのトナカイ君!一人じゃ運びきれねえから、夜運び出すの手伝ってくれな」

俺「…」

スモーク越しでも分かる天井まで積み重ねられたオモチャの箱達。

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指切りげんまん ©著者:ダディ

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