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3章:💩うんこドリル💩
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その夜3人で爆睡していると、深夜1時に向日葵の声で目を覚ます。
向日葵「ひっぐひっぐぅ」
俺「ミルクかぁ。ほれ父ちゃんと台所に行くべ行くべ」
妻を起こさぬ様に向日葵を抱っこして、台所に移動する。
娘を左腕で抱えて、哺乳瓶に粉ミルクを容れてお湯で溶かしていく。
バーテンの様に立てに振って向日葵に手渡す。
俺「あれぇ一人で飲めるんだぁ。ひまちゃんお上手だねぇ」
抱き抱えたまま蓮の部屋を覗き乱れた、布団を直しているとうんこドリルの事が脳裏をよぎる。
俺「隙だらけな倅だぜ」
俺は、机を漁る。
ランドセルも覗く。
俺「ねぇ(`〓´≡`〓´)??何処にもねえやん」
部屋中を隈無く探すが見当たらず、途方にくれる。
ふと蓮の寝顔を見ると、枕元からはみ出すドリル。
俺「エロ本かよ(笑)」
思春期の少年の様にうんこドリルを枕の下に隠す息子。
俺「男ってのは、いくつになっても枕の下やね」
すっと引っこ抜くと蓮の目がパチリと開く。
蓮「…駄目だど父ちゃん返してぇ」
俺「はいはいごめんなさいね」
蓮にうんこドリルを返却して、カーテンの隙間から覗く三日月を見る。
気になって気になって仕方がないが、自我が芽生えた息子は、鉄壁のディフェンスで見せてもくれない。
1度気になると我慢出来ない性格の俺は、次の日に仕事終わりに書店でうんこドリルを購入する。
その日俺は、息子の隣で昔に戻り漢字ドリルを始めた。
歳を取ると分かると思うが、読みは、出来ても漢字を書く事が意外と難しい。
蓮「父ちゃん、何でうんこドリルやってんだぁ。だはは」
俺「蓮…やべえわ。父ちゃん相当脳ミソ劣化してるわ。全然漢字書けねえわ」
あの日覚えた漢字達は、一体俺の頭から何処に行ったんだい?
四十前に俺は、息子と二人でうんこ先生に弟子入りした。
過去に習った漢字達を取り戻すべく、二人で笑いながらドリルを捲る。
そんなある日の出来事。
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