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2章:ダブルワーク
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漁港に向かい釣り竿を二人で投げて釣りを始めた。
1時間が経過…
蓮「お魚さん寝てんのかなぁ」
俺「かもしんねえな」
2時間が経過…
蓮「お〜い起きろぉ」
俺「寝坊助な魚達だな…」
3時間が経過…
蓮「鳥さんがあんなにいっぱいいるど」
俺「…」
既に釣り竿を置いて他の遊びをおっ始める息子。
4時間が経過…
蓮「お昼寝するど」
俺「くっ…」
終いにゃ寝る始末。
5時間が経過…
俺は、釣り竿を車に片付けて帰り準備を始めた。
助手席では、幸せそうに昼寝をしている息子。
俺は、海面を見た。
俺「水温が低いとか言い訳になんねえからな。せっかく来たんだから挨拶ぐらいしたらどうだ魚のくせに」
どっと疲れた俺だったが帰りにスーパーでアジを購入し、トランクのクーラーボックスの中にアジを放った。
俺「これでよかろう」
家に帰宅して玄関先にクーラーボックスを降ろす。
奈緒「釣れた?」
俺「中見てみろ」
奈緒「何で値段ついてんのよ」
俺「こんな寒いんじゃ釣れねえわ」
俺は、眠っている蓮を抱えあげて家の中に入る。
俺「かぁ重てえ!布団敷いてくれ」
居間に敷かれた布団に親子で横になった。
ダブルワークそれは、微々たる対価かもしれない。
マイホームローンの為と始めた事だったが、寝る時間、子供との時間、日曜の朝飯を引き換えに微々たる対価だった。
そんな事があった11月の出来事。
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