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9章:アク禁 (5/5)



私はアク禁になったことがない、と書いたが
実はエラーコード無しで、ある日突然書き込みが出来なくなった・・・という経験はある。


単純にエラーだったのかもしれないし、アク禁だったのかもしれないけれど
その時の私は、既にアク禁を突破する方法を知っていた。

古参である人で、少しでもネットに詳しければ簡単にアクセス禁止のコード解除ができたのだ。


『ちょーっとぉー!私、アク禁喰らったらしいんだけど』

5分もかからず書き込みをした。

『違う端末?』

知り合いがすぐさまレスをする

『いんや。突破してきたwww』

それくらい最後の2年近くは緩かった。

『マジでかw』
『やるなw』

そして続いた。

『なんにしても、オメーのアク禁は意味なくね?端末いくつ持ってんだよ・・・って話しじゃんね』


そう。

私には家族がそれなりにいるのと
タブレット端末、スマホが数台あったのでアク禁をされて突破出来なくても
『違う端末を使えばいいだけ』
のことだったのだ。


こんな簡単なことすら出来なかった過去のアク禁経験者は、本当に見栄っ張りだった。

なんのために見栄など必要だったのか。


私は今でもわからずにいる。


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自殺掲示板の人々 ©著者:虹色そら

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