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6章:ウソ。 (8/8)



私は、隠し事をするつもりはなかった。


ので、『彼』に、『オヤジと会ったよ』と報告をした。


・・・泣かれた・・・


『俺がセフレいるから会ったの?』
『抱かれたの?』
『堪えられない!』


ちょっと待て。


会ってこい、と言ったのは誰なんだ。


お前だろうが。
そんでもって、なんでお前にセフレがいることと
私がデートしてきたことが関係あるんだ、バカなのか?


とは、口が裂けても言えなかったので

『もう会わないと思うよ』

とだけ、言った。

そして、君にセフレがいることと
私が誰と会うのかは全く関係のないことで
私はそこまで言われる筋合いはないと告げた。


泣かれるのも、依存されるのも迷惑だとも。


『だって、だって好きなんだもん!』


なんてことだ・・・

完全に男女関係が逆転しているではないか。


おまけに、彼はオヤジに
『もう彼女とは会わないで!』
と、直訴したらしい。

話したの?
と、オヤジにまで私は叱られる羽目になる。


『隠れて付き合ってよ。アイツ面倒すぎる』


オヤジよ。

あなたの判断は正しい・・・
ので。

私は嘘を突き通した。


嘘も貫けば真実だから。


だって。

メンヘラより、普通の寂しがり屋の金持ちの方がいいんだもの。

私は自殺掲示板の住人。


そこらのメンヘラどころかキチガイなんだよ

だから、嘘をついた。


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自殺掲示板の人々 ©著者:虹色そら

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