9章:彼女？ (19/19)

「だから、ちゃんと年内にホスト辞めたら。その時に彼女として、付き合ってくれる？」
ショウの言葉に息を飲む。

「俺、ホスト上がったら、瑠奈の隣にいたいんだ。ダメかな？」
そんな聞き方ずるい。でも、凄く嬉しい。
ショウはやっぱり未来を考えてくれてるんだ。
私との事をちゃんと考えて、大切にしてくれている。
その事実がとても幸せに感じる。
私はきっと、世界の誰より今幸せだ。

「･･･私なんかでいいなら。いいの？」

「隣にいるのは、瑠奈がいいの」
ぎゅっと抱きしめ、深いキスをショウは落とす。

「さっきしたのに、もうしたくなっちゃった」
ショウはふふ、と笑う。
「ショウはエッチだなぁ。」
私がつられて笑うと、ショウは言う。

「瑠奈にだけね。大好き、瑠奈」

私はきっと、ショウに愛されてる。大丈夫、私は騙されてなんかない。
好きな人の為なら、時間なんていくらでも待てる。深いキスをされながら、私はゆっくり目を閉じて自分に言い聞かせるように言う。

「ショウ、大好きだよ」