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1章:回想 (2/4)

ゆっくりと階段を上り、古い錆がついた重いドアを開ける。
開けた瞬間、12月の気温を一気に顔に受ける。蒸気した私の頬を必死に刺し、私を責め立てているような錯覚がした。

不思議と身体中が発熱している。
さっき無理矢理に飲んだお酒のせいなのか。
それとも、これから起こる出来事に興奮しているのか。

頭は冷静なのに不思議なものだなと嘲笑いながらフェンスに手を掛けた。

この屋上から、何人もの女が男を想いながら亡くなった。
なのに未だに鍵はかけられていない。
「このビル不用心だなあ」
他人事みたいに呟いた声が、寒空に吸い込まれていく。

私も、明日のニュースが流れる頃にはその女の1人に数えられる。
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1度でも本気で愛してくれましたか? ©著者:瑠奈

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