7章:距離 (39/39)

勉強机にベット、新しいカーテンに丸い白いテーブル、薄ピンクのフカフカのカーペット。可愛らしい女の子の部屋は完成し、俊の部屋の隣は空き部屋となった。




梨沙「　良くすんなり移ってくれたね？　」



俊「　散々買わされましたよ。仕方ないな。梨沙来るのに真隣に妹じゃ何もできないだろ？　」




梨沙「　お疲れ様。　色々準備してくれてありがとうね。　」





俊「　梨沙は？　少しは引越し準備したのか。　」




梨沙「　んー。　ちょっと時間かかるかな。　」





俊「　使わないやつはこっち送っていいから。着払いにしてな。　」




梨沙「　お金大丈夫？　離島だから送料馬鹿高いよ？　」





俊「　俺そこそこ稼いでたんだよ？　退職金も手付かずだし心配すんなよ。　こっち来たら身体で返してもらうから。　」





電話の向こうで笑っている梨沙。
彼女は仕事がひと段落する時期を狙い退職が決まり、東京を出る事になった...