軋んだ扉の開く音とともに、いつものように優子の店に来た俊。
彼女はすぐに席を立つと彼のボトルを手にした。




優子「 今日は早かったね？ 」




俊「 ある程度片付いたからな。 」




優子「 こないだ来てた梨沙ちゃんいるでしょ？ 」




俊「 あ？ 」




優子「 ほら、観光で都内から来てた二人組よ。俊ちゃんに道聞いてきたんでしょ？」




俊「 あぁ、あのうるさい団子頭？ 」




優子「 それは明美ちゃん。 隣にいたしっかりした感じの梨沙ちゃんよ。 」





俊「 で、そいつらがなに？ 」





優子「 いやさ、梨沙ちゃんとすっかり仲良くなっちゃってさ。 」