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8章:ナンパされた♪
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店を出てワタシは折尾さんと腕を組んで歩きながら
どうしよう…
ワタシのカラダの事…
胸の無い事…
いつ、言おうか…
なんて迷っていた…
そしていつの間にかススキノのラブホ街に来ていて
ホテルAに入っていく。
ホテルの中のエスカレーターに折尾さんと腕を組んで乗りながら
デリ嬢の時、客と何回もこのエスカレーターに乗ったけど
今日は久しぶりにプラベ♪
なんて思ってる。
2Fのフロントに行くとPCの前で中年のオヤジと若いデリ嬢?がお部屋を選んでいる。
オヤジとデリ嬢?が去ってからPCを操作してお部屋を選んでいくけど
まだ、時間が早いからか、結構、お部屋が空いてる…
折尾さんは
「ちょっといい部屋にするか…」
と言ってランクの高いお部屋をチョイスしている。
それからお部屋に入ると折尾さんはワタシをゆっくりと抱き締めて
キスをして舌を絡めてくる…
しばらく、舌を絡ませてキスを堪能していると折尾さんの手がワタシの胸にくるから
ワタシはちょっと慌てて唇を離して
「折尾さん、ちょっと待って…
ワタシ、話さなくちゃいけない秘密があるの…」
と言うと
「なに?本当は結婚していて、ダンナでもいるのかい?
僕は構わないけど…」
と的外れな事を言い出すけどワタシは
「違うの…ワタシ、本当に独身よ…
そんな事じゃなくて
ワタシのカラダの事なの…
ワタシ、病気療養中だって言ったでしょ…
病気ってガン…乳ガンなの…
乳ガンで右の乳房を削除して
ないの…あるのは汚くて醜い大きな手術痕なの…
ごめんなさい…そんなカラダなのに…」
と言う。
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貧困になった(その11) ©著者:Yoko
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