8章:ナンパされた♪ (8/9)

二人でスパークリングワインを空けてから白ワインに変えていく。

ワタシは久しぶりのワインに気持ち良く酔っている♪

そして酔いが回ると性欲も高まってくる…

ワタシは折尾さんを見つめながら

ああっ…今夜、この人に抱かれるのかな…

抱かれてもいいな…

見た目、普通だけど

オスの香りのするオトコ…

オスの香りのするオトコなんて久しぶりだもの♪

最近、ワタシの回りにいるオトコは臭い加齢臭のするオヤジばかりだったから…

なんて思っている…

そう思いながらも

でも、ワタシのカラダを見せたら

嫌われるな…

右の乳房が無くて醜い手術痕があるカラダなんて…

こんな化け物みたいなカラダのオンナなんて…

このカラダを見たら絶対に逃げられるよな…

なんて思っている…


でも、折尾さんもワタシを見つめ返しながら

「陽子さん、なんか、いい雰囲気になりましたね…

どこか、二人で静かに飲み直しに行きます？」

なんて言いながらテーブルの上にあるワタシの手を握ってくる。

ワタシはゆっくりと握り返しながら

「いいわ…行きましょうか…

どこか、二人きりになれる所に連れてって♪

でも…こんな風に誘われるの久しぶりだから

なんか、恥ずかしい…」

とちょっとドキドキしながら呟く。