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4章:愛華に話して
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愛華は
「でしょ…この子、ひょっとしたらHIVを患っているかもしれないわよ…
それから陽子さんが買った子はこの子だけ?
他にもいる?」
と言うからワタシは最初にバンコクに行った時、パイトーンと言う子を買った事を言う…
愛華は
「陽子さん、まずはHIVと性病の検査を受けて…
多分、性病は大丈夫だと思うけど…
たしか、HIV検査なら区の保険センターなら無料で検査をしているみたいだし、
ススキノ辺りのクリニックならHIVを含めた性病検査をしているはずだわ…」
と真剣な眼差しをして言う…
確かにちょっとHIVの事は気にはなっていたけど
愛華に言われて本気で気になってきた…
確かに今までにソープ嬢やデリヘル嬢をしてきて
性病には気をつけてきて定期的に検査も受けてきたけど
風俗を辞めて
バンコクに行ったり、デリホスの男の子とお泊まりしたけど
性病検査なんて受けていない…
まあ、自覚症状がないからクラや淋なんかは大丈夫だろうけど
HIVや梅毒だと潜伏期があるからわからない…
ワタシは一気に不安になっていた…
ワタシは
「愛華、確かに愛華の言うとおりだわ…
明日、前に定期的に検査していたクリニックに行って検査を受けてくる…」
とちょっと不安になりながら呟く。
愛華は
「うん、多分、大丈夫だと思うけど…
それから陽子さん、陽子さんが淋しいなら
もっと愛華と遊ぼうよ♪
前みたく、前に札幌に暮らしていた時みたく、
愛華と遊ぼう…」
と愛華はワタシを見つめながら呟く。ワタシは
「愛華、ありがと〜♪でも、愛華は忙しいから…
愛華がいい時でいいよ…
ワタシに付き合って遊んでくれるの…
愛華こそ、無理をしないでね…」
と言う。
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貧困になった(その11) ©著者:Yoko
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